不妊鍼灸TEAS法について

TEAS法(Transcutaneous Electrical Acupoint Stimuletion)とは
アメリカの生殖医学会の学会誌(米国不妊治療専門領域でトップ)に認められ掲載された不妊鍼灸の中では信頼度の高い技術です。

当院では胚移植の前後に2回治療を行うだけで着床率、妊娠率が大幅に向上するという経皮的電気経穴刺激法(TEAS法)を取り入れています。
着床率を上げるための着床鍼灸ですので、鍼灸は長く通わないと効果がないということはありません。わずか1回の施術でも可能性は上がります。
すでに移植を行っておられる方、これから移植に向けて準備されている方も遅くはありません。お一人お一人の状態をお伺いしてサポートさせていただきます。

この治療法の特徴

TEAS法の特徴はピノポードを増殖させることです。
ピノポードとは子宮内膜上皮にみられる膜の突出構造で着床に深くかかわっています。TEAS法をする前とした後ではピノポードが2倍になるという現象がみられました。

ピノポードは胚と上皮との細胞間の接着を助けていると考えられていますので、
着床に対して有利に働き、着床率の大幅な上昇が期待されるというわけです。

他にも

  • 子宮血流量の増加(複数の論文で報告されている)
  • COX-2酵素の抑制(移植時の炎症や痛みを引き起こす物質の生成を加速させる酵素)
  • 着床の窓の同期性

これらの特徴により着床率をあげていきます。

 


TEAS法にはもう一つの体質改善のTEAS法というものがあります。


これは異常な卵巣灌流と卵巣予備機能の低下状態を改善し卵母細胞の質を高めていくのが最大の目標です。つまり卵子の質を良くすることを目的とした施術です。


残念ながら染色体異常の原因の由来は卵子が75%であるという報告があります。
妊娠率を上げるには卵子の質を上げなければなりません。


当院では患者様のお考え、目的をしっかりお伺いし、信頼度の高い施術を行っています。

治療の流れ

1回目の治療
移植する前に今までの不妊治療の経緯を問診させていただき心身ともに鍼灸治療で移植の準備に備えます。自律神経を整えたり、血流をよくします。

2回目の治療
移植の前日~約10日前に移植前TEAS法を行います。できるだけ移植日に近い24時間前までが最も望ましいです(治療時間は約1時間45分)

3回目の治療
移植後TEAS法です。移植が終わればすぐに治療院の方へ来ていただきます。大体の来院時間がわかればその時間帯は優先して治療を開始致します。 遅くとも翌日までにご来院ください。それ以降は治療効果は認められません。移植後出来るだけ早い時間が望ましいです。(治療時間は約1時間45分)

TEAS法は移植前、移植後の治療を合わせた2回の治療法ですが 治療回数を減らすことも可能です。その場合は移植後の治療が重要です。(ご相談ください。)

TEAS法の結果

調査人数309名 45歳以下

① 99名 移植30分後TEAS法みせかけ(実際にはしていない)グループ
② 110名 移植後にTEAS法1回のグループ
③ 100名 移植の前後TEAS法2回のグループ

妊娠率

① 29.3%
② 42.7%
③ 50.0%

着床率

① 15%
② 25.7%
③ 25.9%

(Fertility and Sterility 論文より抜粋)

(治療された方全員が数値のように妊娠・着床する訳ではございませんが、妊娠率・着床率の上昇は調査結果(論文より)に基づき実際の数値として表れておりますので、有効な治療方法の一つとして、是非ご参考にしてみて下さい。

反復着床不全の
TEAS法

122名の内61名が鍼の見せかけグループ 61名がTEAS法グループ
(下記データをご覧ください)

全ての確率が約2倍になるという結果になりました。(2019年論文データ)

妊活について

赤ちゃんを心待ちにされている方に、少しでも早くその思いが叶うように精一杯サポートさせていただきます。

鍼灸でできることとして、妊娠しやすい身体づくりが大切です。

・卵の質をあげること
・ホルモン、自律神経のバランスを整えること
・身体の血流をよくすること
など

妊娠しやすい身体づくりの鍼灸治療は、1回からでも効果はありますが、できれば3か月鍼灸治療をするとよいでしょう
(細胞の生まれ変わりに時間が必要です)

自然周期(タイミング法)、人工授精など計画をたてて治療させていただきます。
なんでもご相談ください。